プロフィール

1948

東京都に生まれる

1968 北村西望彫刻研究所に学ぶ
1978 第6回現代彫刻展(神戸須磨離宮公園)
第12回日本国際美術展(東京美術館)
1980 第7回現代彫刻展
1981 個展(アトリエ・ヌーボー:東京)
弟9回現代日本彫刻展(宇部)
MELROSE日本におけるアメリカ展(朝日ギャラリー:東京)
第1回国際 アメリカ展(ロサンゼルス)
1982 第1回国際シューボックス彫刻展(ハワイ)
'82アール・ジュニの世界展(月光ギャラリー:神戸)
第8回現代彫刻展(神戸須磨離宮公園)
1983 24人の作家による時計展(Aコレクション:神戸)
第3回ヘンリームア大賞展(美ヶ原美術館賞)
1984 第9回現代彫刻展
1985

ELECTRA展(パリ近代美術館)

1986 '86TOKOROZAWA野外彫刻展
1987 ホットハウス彫刻展(ワルツ)
1988 個展(朝日ギャラリー:東京)
1989 '89TOKOROZAWA 野外彫刻展
1992 第1回フジサンケイビエンナーレ彫刻展(箱根彫刻の森美術館)
1993 所沢航空記念公園 野外彫刻展(野外彫刻フェスティバル)
1994 第1回所沢市野外彫刻展
1995 第2回所沢航空記念公園野外彫刻展
1996 第3回所沢航空記念公園野外彫刻展
第17回現代日本彫刻展(宇部)
1997 第13回富嶽ビエンナーレ展(静岡近代美術館)
'97現代美術立体小品展(小野画廊:東京)
第5回鹿島彫刻コンクール

1998

第15回現代彫刻展(神戸須磨離宮公園)
第6回東京野外現代彫刻展(都立砧公園)

1999

緑の中の彫刻展(所沢)

2001

個展(服部ギャラリー:川越)
2003 個展(ギャラリー・グラシャス:所沢)



   彫刻について考える
 
 一般に彫刻といえば、宗教的な拝みの対象である仏像及び神像であったり、偉業をなした人物の銅像・胸像であったり、あるいは床の間に置かれる小品などが主であったと思います。

 最近では電気・風・水などの動力エネルギーを使って形態を変えるキネティック、立体映像を用いたホログラフィー、パフォーマンスなど彫刻の分野も広がってきています。

 私自身、個展やコンクール展など展覧会に出品する場合、電気・風・太陽電池を利用した動く抽象作品を作ってきました。 心の中から湧き出たイメージを形態にしていくそのプロセスが彫刻であり、出来上がった作品は言わば私自身の汗や垢、体臭なのであり、心の排泄物なのだと思います。

 一方注文を受けて作る作品があります。そこには依頼者がおり、その場合私はその依頼者の手足になること徹するよう心掛けます。手足になるにはそれなりの技術や経験が必要であり、依頼者とのかかわりの中で意とするところ要望を汲み取り制作します。そのプロセスがまた彫刻であり、出来あがった作品は、たとえ制作者として私の名前が書かれることがあっても、依頼者のものだと考えます。

 いずれの場合も、展示あるいは設置される場所を見て、その場所が要求しているものその場所が持っているエネルギーを感じ制作に取りかかります。従って出来上がった作品はそこでしか活きないのであって、逆に他の所で制作した作品を置いてもその場所に合うことは殆ど無いと思われます。

 又ある場所に飾られるのではなく日常的に使われる物の中に機能美というものがあります。私の作品の中にも時計や橋(ブリッジ)などがありますが、使われて活きる作品も使われることがプロセスであり彫刻なのだと思います。


 こうして考えると、私達そのものが動く彫刻であると言えるかもしれません。

柳澤 飛鳥


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